2026年の春節・旧正月 完全ガイド|いつ・習慣・食べ物・過ごし方を徹底解説
「春節」とは、 中国を中心に祝われる旧正月のことで、一年でもっとも盛大に祝われる伝統行事です。家族が集まり、伝統料理を囲み、街は赤い飾りで彩られ、花火や爆竹の音が響き渡ります。多くの人が帰省や旅行を楽しみ、中国国内外で春節の活気を感じることができます。
本記事では、春節の時間、由来や伝統的な習慣、代表的な料理、家族や街での過ごし方、そして日本人が春節を感じられる方法まで、2026年の春節を丸ごとわかりやすい内容をご紹介します。

「春節」とは?「旧正月」と「お正月」の違い
「春節(しゅんせつ)」とは、中国語で「春节(チュンジエ)」と書き、中国における伝統的な新年を指します。これは旧暦に基づく新年であり、日本語では一般的に「旧正月」とも呼ばれます。
現在、日本では1月1日から始まる「お正月」が新年として祝われています。これは西暦(新暦)に基づくもので、明治時代以降に採用された暦です。一方、中国では現在も、旧暦に基づく新年である春節が最も重要な年始とされています。
そのため、中国には
1月1日の「元旦」(新暦の新年)と、
春節(旧暦の新年)
という二つの新年がありますが、文化的に最も重要なのは春節です。
旧暦は月の満ち欠けを基準にした暦で、新月から満月までを1か月として数えます。そのため、春節の日付は毎年異なり、一般的には1月下旬から2月中旬の間にあたります。
2026年の春節はいつからいつまで?干支・十二支は?
2026年の春節は2月17日(火)にあたり、中国ではこの日を中心に祝日となり、2月15日〜23日頃までの9日間が連休となる見込みです。
中国ではいまも年を動物で表す文化が残っており、「生肖(シェンシャオ)」と呼ばれます。日本では一般的に「干支(えと)」や「十二支(じゅうにし)」として知られ、12種類の動物が順番に1年ずつ割り当てられています。
2026年は十二支の7番目にあたる「午(うま)年」、すなわち馬の年です。
馬は力強さや自由、高貴さの象徴とされ、農業や交通、戦争などで重要な役割を果たしてきたことから、人間にとって忠実なパートナーと考えられてきました。また、速さや進歩、力の象徴としても文化に深く根付いています。
春節の由来と意義
春節は紀元前の古代中国に起源をもち、もともとは年の終わりに神や祖先に感謝し、新しい一年の平安や豊作を祈る祭祀行事でした。古代の人々にとって、新年は自然の循環の節目であり、災いを払い幸福を迎える大切な時期とされました。
今日の春節も、家族が集まり「辞旧迎新(古いものを送り、新しいものを迎える)」の精神で新年を祝う文化的な節日です。旧暦1月15日の元宵節まで続く一連の祝祭期間を通して、人々は幸福や健康、繁栄を祈ります。
春節の伝統的な習慣と文化シンボル
春節は単なる新年のお祝いにとどまらず、家族の団らんや幸福を願う文化的な意味を持っています。年末から街中は装飾や音で賑わい、人々はさまざまな習慣や象徴を通じて新しい一年の幸運や健康を祈ります。ここでは、春節に欠かせない代表的な習俗と文化的シンボルを紹介します。
1.色と装飾:赤の意味
春節の街は赤い飾りや提灯で彩られます。赤は邪気払い・幸福・繁栄を象徴し、門に貼る春聯(縁起文字入りの飾り)や衣服にも多く使われます。年末から年始にかけて華やかな装飾と爆竹や花火の音で賑わいます。

2.家族の団らんと帰省
春節は家族が集うことが何より重視される時期で、普段は離れて暮らす人々も帰省して親戚と団らんを囲みます。大晦日(春節の前日)の年越し料理(年夜飯)が中心的な行事で、家族の絆を確かめる大切な時間です。
3.年賀・新年の挨拶
春節の初日や期間中に親戚・友人を訪ねて新年の挨拶を交わす習慣があります。互いの健康や幸福を祈る言葉を交わし、時にはお年玉(红包)を渡します。
よく使われる新年の挨拶:
新年快楽(新年快乐 / xīn nián kuài lè):新年あけましておめでとう
恭喜発財(恭喜发财 / gōng xǐ fā cái):財運や繁栄がありますように
歳歳平安(岁岁平安 / suì suì píng ān):今年も一年、平安でありますように
大吉大利(dà jí dà lì):幸運や大きな恵みがありますように
身体健康(shēn tǐ jiàn kāng):健康で元気に過ごせますように
4.「福」字の逆さ貼り
入口などに「福」の字を逆さに貼る習慣があります。逆さ(倒す)=「到(到来)」と音が通じる語呂合わせで、幸運の到来を願う意味です。
5.タブー・避ける行為
春節には伝統的な禁忌がいくつかあります。例えば:
不吉な言葉を口にしない
「死」や「壊れる」などの不吉な言葉は運気に悪影響を与えると考えられているため、春節の期間中は縁起の良い言葉を使うことが大切にされています。
髪を切らない
髪を切ることは縁や運を断ち切ることを連想させると考えられているため、春節の期間中は避けるべき行為とされています。
春節の朝に粗末な食事をとらない
一年の始まりを粗末にすることは運気や健康に影響すると考えられているため、春節の朝は縁起の良い食事をとることが大切にされています。
禁忌の内容は家庭や地域で異なりますが、縁起を大切にする心が共通しています。
春節の代表的な料理
春節は食文化における意味づけが非常に強い祭りで、食材や料理には縁起や象徴が込められています。家族の団らんを彩るだけでなく、新年の幸福や繁栄を願う重要な役割を持っています。
年夜飯:春節の前日・大晦日の団らんのお食事
旧暦の大晦日(除夕)には、家族が必ず集まり、豪華な宴席を囲みます。これを年夜飯(ねんやはん)と呼び、1年の無事や幸福を祈る重要な行事です。
地域によって料理の内容は異なりますが、北方では餃子、南方では魚や年糕などが中心となります。

代表的な吉祥料理
餃子(ギョーザ)
中国北方で特に人気のある定番料理です。小麦の皮で肉や野菜を包み、ゆでたり蒸したり、焼いたりして食べます。形が古代の銀の元宝(お金)に似ていることから、「財を招く」縁起物とされています。また、家族みんなで包む時間が団らんのひとときにもなります。
魚
春節の宴席には丸ごとの魚が欠かせません。一般的には蒸したり、しょうがやねぎと一緒に調理します。「魚(yú)」の発音が「余(余り)」と同じであることから、「年年有余(年々余る、豊かさが続く)」という願いを込めて食べられます。
年糕(ニエンガオ)
もち米粉で作る甘い餅状の料理で、蒸したり焼いたりして食べられます。「年糕」の名前は「年年高升(年々ステップアップする)」と同じ発音になるため、「成長・運気上昇」の象徴とされています。
春巻き
細長い皮に野菜や肉を巻き、カリッと揚げた料理です。黄金色で棒状の形が金塊のように見えることから、富や豊かさを願う縁起料理として春節期間中によく食べられます。
元宵・湯圓(タンユエン)
小さな丸いもち米団子を甘いスープで食べる料理です。丸い形は「団結」や「家族の円満」を象徴し、春節の祝い期間最後の「元宵節(げんしょうせつ)」などでも楽しまれます。
春節の過ごし方
家族との再会、街にあふれる祝祭の熱気、そして大移動。
春節は、中国社会のリズムと人々の暮らしを最も色濃く映し出す特別な時間です。
世界最大級の人口移動「春運」
春節は中国最大の祝祭日であると同時に、世界最大級の人口移動期間でもあります。旧暦正月前後の約40日間、郷里へ帰省する人々が一斉に動くため、鉄道や航空、道路は毎年大混雑となります。この現象は「春運(しゅんうん)」と呼ばれ、都市部に住む多くの人々が故郷へ戻り、家族と新年を祝うための特別な社会現象です。
中国政府の予測では、この期間の移動者は延べ95億人に達するとされ、車での移動が約8割を占め、鉄道は5億4000万人、飛行機は9500万人が利用すると報告されています(テレビ朝日)。近年は外国人観光客もこの時期に中国旅行を楽しむケースが増えており、世界中から春節の賑わいを体験する人が訪れています。
日本で春節を感じる方法
日本国内では春節の雰囲気を楽しめるさまざまなイベントが開催されます。獅子舞や龍舞、パレード、舞踊や音楽の演奏、赤い封筒のプレゼント、書道や体験コーナーなど、伝統文化や縁起物を取り入れた催しが特徴です。
こうしたイベントは、横浜中華街、神戸南京町、長崎新地中華街などで特に盛んに行われています。提灯や飾りで彩られた街並みの中で、家族や友人と一緒に春節の賑やかさや文化を体感することができます。
豪華列車で巡る春節の特別体験
もし中国の春節を実際に体験するなら、豪華列車「丝路梦享号(シルクロード・エクスプレス)」で巡る旅は特別な選択肢のひとつです。なかでも「雪映梵華の旅」は、西宁と敦煌を結ぶ4日3泊の文化体験ルートで、シルクロードならではの雰囲気を快適に楽しむことができます。
旅の魅力は、観光地を巡ることで春節ならではの賑やかさや文化の空気を感じつつ、列車に戻れば静かで優雅な時間を楽しめる点にあります。西宁ではタール寺、敦煌では鳴沙山・月牙泉や莫高窟など、歴史や自然が息づく場所を訪れ、街や景色の活気を体感できます。
一方、丝路梦享号の車内では、270度のパノラマ車窓から広がる雪景色や砂漠を眺めながら、ゆったりと食事や休息を楽しめます。専属スタッフによるきめ細やかなサービスや、シルクロードをテーマにした特別な車内体験により、移動時間そのものも贅沢なひとときに変わります。春節の熱気と列車内の静けさ、その対比こそが、この旅ならではの魅力です。
春節という特別な祝日を、豪華列車「丝路梦享号」で巡るシルクロードの旅とともに、より深く、より優雅に体験してみてはいかがでしょうか。