大いなる新疆をめぐる旅
中国最大の自治区である新疆ウイグル自治区は、「シルクロードの中心地」として長い歴史を持ち、多民族・多文化が共存するユニークな地域です。その広大な大地には、雄大な自然と豊かな文化遺産が広がり、訪れる人々を魅了し続けています。
新疆は、天山山脈を中心に、砂漠、湖、草原、森林といった多様な地形が存在し、そのスケール感は他に類を見ないです。また、ウイグル族をはじめとする多くの少数民族が暮らすこの地では、独自の文化と伝統が今も息づいています。訪れることで、まるで異なる国を旅しているかのような体験ができます。
新疆には、自然の美しさと歴史の重みを同時に味わえるスポットが多数存在します。まず、カシュガル旧市街は、伝統的な石畳の路地と活気ある市場が広がり、ウイグル族の暮らしが色濃く残る場所です。古い街並みを歩くことで、当地の文化に触れることができます。次に、天山天池は、標高2000メートル以上に位置する美しい高山湖で、周囲を雪を戴いた山々に囲まれています。その神秘的な風景は、訪れる人々を圧倒します。トルファンの火焔山は、赤褐色の砂岩でできた山々が連なる独特の景観が特徴で、『西遊記』にも登場する場所としても知られています。近隣のブドウ畑も見逃せないです。緑豊かな那拉提草原では、広大な草原の中を馬に乗って巡る体験ができ、モンゴル的な牧畜文化にも触れることができます。歴史好きには、交河故城や高昌故城といった古代都市の遺跡がおすすめで、シルクロードの繁栄を今に伝える建造物群が残されています。
新疆の食文化もまた、訪れる価値のある魅力の一つです。代表的な料理としては、ラグマンが挙げられます。野菜と羊肉を炒めた具材とともに、手で伸ばした太麺を楽しむことができます。羊肉串は、香ばしい香りが広がる新疆の名物料理です。炭火で焼かれた羊肉の串は、多くの観光客に人気があります。ポロは、米と羊肉、人参などを炊き込んだ料理で、特に祝祭時によく食べられます。また、ナンは新疆の伝統的なパンで、さまざまな料理との相性が良いです。
飲み物では、咸奶茶が特徴的で、モンゴル的な飲み物として親しまれています。
新疆旅行の費用は、旅のスタイルによって異なります。航空券(日本~新疆経由)約20,000~40,000円で、国内移動(列車・バス・飛行機)約3,000~8,000円で、宿泊は1泊あたり400~1,500円、週あたり約3,000~10,000円です。食事は1日あたり1,000~2,500円です。入場料・体験費は1,000~2,000円です。
新疆は広大なため、移動に時間と費用がかかることを踏まえた計画が重要です。
新疆は、その広大な自然と多様な文化が融合した、訪れるたびに新たな発見がある場所です。雄大な風景と豊かな食文化、そして人々の温かさに触れることで、旅の奥深さを実感できます。新疆を巡る旅は、心と身体の両方に残る特別な体験となるでしょう。
旅のかたちを広げる:絲路夢享号列車という選択
こうした広大な新疆を、より快適かつ立体的に体験する手段として注目されているのが、絲路夢享号列車によるシルクロード周遊の旅です。移動そのものを旅の一部と捉え、車窓に広がる砂漠や山岳風景を眺めながら、ゆったりと次の目的地へ向かう——それは新疆の「広さ」と「時間」を贅沢に味わう体験でもあります。喀什、和田、若羌などシルクロードの要所を結び、歴史遺跡や少数民族文化を段階的に巡る行程は、点ではなく“線”として新疆を理解する旅を可能にします。大地のスケールと文明の重なりを、移動のストレスなく体感できることこそが、絲路夢享号列車ならではの新疆体験と言えるでしょう。